エクリプスステークス

欧州馬の最終目標とされる凱旋門賞。各国を代表する有力馬が参戦するハイレベルなレースのため、ぶっつけ本番を迎えることはほぼなく、ステップレースやトライアルと呼ばれる前哨戦に出走することが大半です。そのステップレースのひとつが今週行われる「エクリプスS」です。今年は海外で好走し続けている日本馬のディアドラが出走することでも注目を集めています。このレースはイギリス競馬の上半期の中距離王者決定戦で、日本でいうなら宝塚記念の位置づけのレースです。2019年は、エネイブルが1着、マジカルが2着と好走しました。2頭とも凱旋門賞に挑んだ強豪馬です。昨年の凱旋門賞出走馬のエネイブル、ガイヤース、ジャパンが参戦する層の厚いレースとなります。

開催日時2020年07月05日(日)23時35分(現地時間15時35分)
開催国イギリス
競馬場サンダウン競馬場
距離芝1,990m 右回り
グレードG1
出走条件サラブレッド3歳以上牡馬・牝馬
賞金総額250,000ポンド(約33,000,000円)
1着 141,775ポンド(約18,700,000円)
2着 53,750ポンド(約7,100,000円)
3着 26,900ポンド(約3,550,000円)
4着 13,400ポンド(約1,770,000円)
5着 6,725ポンド(約880,000円)
6着 3,375ポンド(約440,000円)
第123回エクリプスステークスの概要
エネイブル
エネイブル(2019年凱旋門賞)

2020年エクリプスS出走予定馬

ゲート馬番馬名性齢斤量騎手
11バンコク
Bangkok
牡458.5kgイギリスS.デソウサ
24リーガルリアリティ
Regal Reality
セ558.5kgイギリスJ.クローリー
36エネイブル
Enable
牝657.0kgイギリスL.デットーリ
43ジャパン
Japan
牡458.5kgアイルランドR.ムーア
57マジックワンド
Magic Wand 
牝557.0kgアイルランドP.ベギー
62ガイヤース
Ghaiyyath
牡558.5kgイギリスW.ビュイック
75ディアドラ
Deirdre
牝657.0kg日本O.マーフィー
バーニーロイセン658.5kgイギリス
アデイブセン658.5kgイギリスT.マーカンド
フォックスタル牡458.5kgイギリス
エラーカム牡558.5kgイギリスJ.クローリー
ヘッドマン牡458.5kgイギリスJ.ワトソン
ベンバトル牡658.5kgイギリス
マウンテンエンジェルセン658.5kgイギリス
マジカル牝557.0kgアイルランド
メダーイー牝457.0kgイギリス
ロードノースセン458.5kgイギリスJ.ドイル
サンガリアス牡458.5kgイギリスD.タドホープ
ーは出走を辞退した馬

出走馬の紹介

バンコク

13戦3勝のうち3勝ともイギリスの馬場を制しているので、馬場の不安はなさそうです。前走のプリンスオブウェールズステークスでは5着。同レース4着のジャパンとはハナ差だったので、ジャパンと実力は拮抗しています。3着は有り得る実績です。

リーガルリアリティ

12戦3勝のうちこちらも3勝ともイギリスの馬場での勝利。馬場は大丈夫でしょう。ただ大舞台での白星はなく、前走のりすてっど今回のメンバーの中では馬券圏内はなかなか厳しいと思われます。リステッド競走この馬もアーバンシー血統の一頭。12戦3勝のうちこちらも3勝ともイギリスの馬場での勝利。馬場は大丈夫でしょう。ただ大舞台での白星はなく、前走のリステッド競走では3着でした。今回の強豪メンバーの中で馬券圏内に食い込むのはなかなか厳しいと思われます。

エネイブル

言わずと知れた2019年欧州年度代表馬。凱旋門賞からの休養明け初戦で9か月ぶりとなるレースですが、昨年も8か月ぶりのレースでエクリプスSを勝利しています。世界の王者にとって、ブランクはあまり影響がないと見ています。15戦13勝の実績からも最有力です。

ガイヤース(2019年・凱旋門賞)
ガイヤース(2019年・凱旋門賞)

ジャパン

ロードノースが勝利を手にしたプリンスオブウェールズSでは4着。昨年の凱旋門賞以来、8か月ぶりのレースだったので、叩き台だったのかもしれません。この馬は短期ローテで実力を発揮するようで、以前の長期休養明けも4着という結果。しかしその後に続けて出走した4レースは全て馬券圏内に来ており、うち3レースは勝利しています。そのため今回は前走よりも調子を上げてくる可能性があります。

マジックワンド

前走ランウェイズスタッドステークス(G2)を勝利した実力馬。オーストラリア→香港→アメリカ→サウジアラビア→アイルランドと海外転戦している馬で、ディアドラのような存在。昨年アイリッシュチャンピオンステークス(G1)イリッシュチャンピオンS(G1)では2着と4着のディアドラよりいい結果。香港カップ(G1)で勝利したウインブライトにアタマ差で2着侮れない1頭。

ガイヤース

今年2月のドバイミレニアムステークスを圧勝、6月5日のコロネーションCを好時計で快勝し2連勝中の波に乗っている有力馬。昨年の凱旋門賞の前月に行われたバーデン大賞では、14馬身差の怪物ぶりを発揮。昨年の凱旋門賞は外枠ということも影響し、終盤に失速して10着でしたが、そこからの上積みは十分でアップルビー調教師も「今年は昨年よりかなりいい」と太鼓判。この馬は逃げ馬なので、道中で紛れることなく走れます。10戦7勝の好成績で、重馬場は得意ではありませんが当日は良馬場で実施されそうです。エネイブルの相手候補として推します。

ディアドラ

海外を渡り歩く日本の名馬。前走のモハメドユスフナギモではラスト1ハロンで差されて惜しくも2着でしたが、初めてのコースで立派な結果だったと思います。昨年勝利に沸いた英ナッソーS(G1)では、2着のメダーイーに1.1/4馬身差で楽に勝ちました。イギリスの馬場適正は問題なく、勝ち負けに期待です!

ディアドラ(2019年・香港国際競走)
ディアドラ(2019年・香港国際競走)

2020年のエクリプスSの特徴

マジックワンドとディアドラ以外、Galileoの血統なのが注目ポイントです。2017年と2019年のこのレースは、Galileo血統が制しています(昨年はエネイブル)。この舞台に強い血統と言えるでしょう(Galoleoについては下記を参照)。

まとめ

メンバーが揃っている今回のレース。その中でも、エネイブル、ガイヤースが抜けた存在でしょう。ただ海外転戦を続けてきた上積みがあるディアドラにも、馬場と展開が嵌まればチャンスはありそうです。また、牝馬は牡馬より斤量1.5kg減という点も有利に働くといいですね。このレースは日本でもインターネット投票でJRAから馬券が発売されるので楽しみですね。日本が誇る名牝ディアドラの勝利を祈って応援しましょう!


エクリプスS レース結果

着順馬名タイム/着差
1着ガイヤース2:04.48
2着エネイブル2 1/4
3着ジャパンアタマ
4着マジックワンド1 1/2
5着ディアドラ1 1/4
6着リーガルリアリティクビ
7着バンコク2

ディアドラは残念ながら5着でした。サンダウン競馬場の最後の直線は上り坂ですが、ディアドラはスタミナもありリーガルリアリティを差して5着と大健闘でした。相手関係が強力だったので、次走にプラスな経験となったと思います。


投稿日:2020年06月30日

更新日:2020年07月05日

出走馬が確定したので加筆修正しました。

更新日:2020年07月06日

競走結果を追記しました。