凱旋門賞

2020年10月4日(日)にフランスのパリロンシャン競馬場で開催される競馬の重賞(G1)レースです。ヨーロッパ王者決定戦という位置づけで、世界各国の強豪馬が一堂に会する一大イベントです。そのため、近年では世界No.1の馬を決めるレースという見られ方です。2008年からはカタール競馬馬事クラブがスポンサーとなり、賞金が大幅に増額されています。競馬をしたことがない日本人でも「凱旋門賞」は聞いたことがあるというほど国際的に有名なレースでしょう。凱旋門賞で勝利することは世界中の馬や騎手、競馬関係者の悲願なのです。フランス語圏では「L’Arc」または「Arc」と略されます。発音は「ラルク」ではなく「ラーク」または「アーク」です。フランス語で「弓」という意味で、「凱旋門」のことを指します。スタート時間は、現地時間なら16時05分、日本時間なら23時05分出走です。

凱旋門賞当日の実際の様子
2019年の凱旋門賞の様子

概要

主催者フランスギャロ
開催場所パリロンシャン競馬場
(改修中はシャンティイ競馬場)
開催日時2020年10月4日(日)16時05分
(毎年10月の第1週の日曜に開催)
グレードGⅠ
距離芝2,400m
コース芝コース 右回り
賞金総額5300,000ユーロ(約636,000,000円) 
1着賞金2,857,000ユーロ(約342,840,000円)
出走条件サラブレッド3歳以上の牡馬・牝馬
(せん馬を除く)
負担重量3歳56.5kg、4歳以上59.5kg、牝馬1.5kg減

パリロンシャン競馬場

パリロンシャン競馬場の入口
パリロンシャン競馬場の入口

フランスのパリ16区にあるブローニュの森の中にあります。フランスギャロが運営する平地競走専用の競馬場です。1857年に創設された163年もの歴史ある競馬場で、「世界で1番美しい競馬場」とも呼ばれています。2016~2017年にはメインスタンドやパドック、検量室などの改装工事が行われました。リニューアル中の凱旋門賞は、パリの隣町・シャンティイにあるシャンティイ競馬場で開催されました。改装前の名称は「ロンシャン競馬場」でしたが、2018年にリニューアルオープンする際に、花の都・パリのイメージを前面に打ち出した「パリロンシャン競馬場」に改称しました。


凱旋門賞ウィークエンド

毎年10月第1週の土曜日と日曜日の2日間に行われる重賞競走開催のことを「凱旋門賞ウィークエンド」と呼びます。日本では「凱旋門賞ウィーク」や「凱旋門賞デー」と呼ばれることが多いです。

凱旋門賞を2連覇したエネイブル
凱旋門賞を2連覇しているエネイブル(2019年)

実施される重賞

土曜日

施行レース名グレード出走条件距離総賞金額
第1競走ドラール賞G23歳以上芝1950m20万ユーロ
第2競走アラビアントロフィー・デ・ジュモンG1
PA
4歳以上アラブ牝馬芝1600m15万ユーロ
第3競走ダニエルウィルデンシュタイン賞G23歳以上芝1600m20万ユーロ
第6競走ロワイヤリュー賞G13歳以上牝馬芝2800m25万ユーロ
第7競走ショードネイ賞G23歳芝3000m20万ユーロ
第8競走カドラン賞G14歳以上芝4000m30万ユーロ

日曜日

施行競走名グレード出走資格施行距離総賞金額
第1競走マルセルブサック賞G12歳牝馬芝1600m30万ユーロ
第2競走ジャン・リュック・ラガルデール賞G12歳牡馬・牝馬芝1400m35万ユーロ
第3競走アラビアンワールドカップG1
PA
4歳以上アラブ芝2000m70万ユーロ
第4競走凱旋門賞G13歳以上牡馬・牝馬芝2400m530万ユーロ
第5競走オペラ賞G13歳以上牝馬芝2000m40万ユーロ
第6競走アベイ・ド・ロンシャン賞G12歳以上芝直線1000m35万ユーロ
第7競走フォレ賞G13歳以上芝1400m30万ユーロ
2019年の優勝馬・ヴァルトガイスト
新王者ヴァルトガイスト(2019年)

「ジャパンカップデー」との違い

日本にも国際G1「ジャパンカップ」がありますが、2019年に海外馬が1頭も出走しないことで物議を醸しました。凱旋門賞デーがジャパンカップデーと大きく違う点は、2日間にまたがり13レースも重賞がある点です。凱旋門賞デーは、上記の表のとおり出走条件と距離のバリエーションが豊富なため、出走馬はそれぞれ適正なレースを選んで挑むことができます。多くの日本馬が挑戦する「香港国際競走」や「ドバイワールドカップ」も、出走条件の異なる複数の重賞レースが1日に行われています。一方でジャパンカップは、芝2,400mのみで選択肢が他にないため、挑戦する海外馬の門戸を狭めていることが理由の一つになっているように考えられます。


どうなる?コロナ禍での凱旋門賞

フランス競馬は新型コロナウイルスの影響で、2020年3月17日から開催中止となっていましたが、5月11日から無観客試合でフランス馬のみの競走が再開されました。ところが5月19日になって、フランス政府はコロナの影響を強くうけている地域にあるパリロンシャン競馬場やサンクルー競馬場での競馬開催を、承認取り下げられました。6月25日に競馬を再開しました。日本でもコロナ禍で無観客試合が続く中、2020年の凱旋門賞は開催できるのでしょうか。フランスでは日本よりもコロナウイルスが猛威を振るっている状況のため、あと3か月でコロナ自粛が完全に収束する可能性は低いと考えられます。凱旋門賞はフランス経済にも潤いを与えるので、開催できるといいですね。フランスの人々が1日も早く日常を取り戻せることを祈っています。


投稿日:2020年06月28日

更新日:2020年06月28日